ごちゅうにっき 15 (じゅうし)
其中日記 15 (十四)

冒頭文

一月一日 曇——雨。 聖戦第三年、興亜新春、万歳万々歳。 安眠、朝寝、身心平静。 おめでたう、ありがたう。 ——起きるなり、水を汲みあげて腹いつぱい飲んだ、それは若水であり、そして酔醒の水であつた。 朝湯、香を炷いて自戒自粛、——回顧五十年、疚しくない生活、悔のない生活、あたりまへの生活、すなほにつゝましく生活したい。 朝酒、かたじけなし、酒を楽しみ味ふ境涯であれ。 雑煮のうまさ、酒

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 山頭火全集 第九巻
  • 春陽堂書店
  • 1987(昭和62)年9月25日