「プラーゲせんぷう」のはなし
「プラーゲ旋風」の話

冒頭文

神風の日本にも、今は「プラーゲ旋風」とやらが吹きまくる——と云っても、楽壇人を除いては「プラーゲ旋風」とは何か御存じのない向も多かろう。 楽壇人でも「プラーゲ旋風」と云う名前だけは知っていようが、其の正体を理解している人は少ないようである。プラーゲ旋風が果して国難的旋風であるか、楽壇啓蒙の薫風であるか——それとも国辱的旋風であるか——の正体を掴み、其の捲き起こる原因を究明して、之に対処し

文字遣い

新字新仮名

初出

「法律新聞 第四一四五、四一四六号」1937(昭和12)年7月3日、5日

底本

  • 戦時下の人権擁護 ―弁護士山下博章の論争―
  • 研文社
  • 2000(平成12)年6月20日