仏蘭西(フランス)現代の詩壇に最も幽暗典雅の風格を示す彼(か)の「夢と影との詩人」アンリイ・ド・レニエエは、近世的都市の喧騒から逃れて路易(ルイ)大王が覇業の跡なるヴェルサイユの旧苑にさまよい、『噴水の都』La Cité des Eaux と題する一巻の詩集を著(あらわ)した。その序詩の末段に、 Qu'importe! ce n'est pas ta splendeur et ta gloir