ひよりげた いちめい とうきょうさんさくき
日和下駄 一名 東京散策記

冒頭文

序 東京市中散歩の記事を集めて『日和下駄』と題す。そのいはれ本文のはじめに述べ置きたれば改めてここには言はず。『日和下駄』は大正三年夏のはじめころよりおよそ一歳あまり、月々雑誌『三田文学』に連載したりしを、この度米刃堂(へいじんどう)主人のもとめにより改竄(かいざん)して一巻とはなせしなり。ここにかく起稿の年月を明(あきらか)にしたるはこの書板(はん)成りて世に出づる頃には、篇中記する所の市

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 荷風随筆集(上)
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1986(昭和61)年9月16日