浮世絵の鑑賞 一 我邦(わがくに)現代における西洋文明模倣の状況を窺(うかが)ひ見るに、都市の改築を始めとして家屋什器(じゅうき)庭園衣服に到(いた)るまで時代の趣味一般の趨勢(すうせい)に徴して、転(うた)た余をして日本文華の末路を悲しましむるものあり。 余かつて仏国(ふつこく)より帰来(かえりきた)りし頃、たまたま芝霊廟(しばれいびょう)の門前に立てる明治政庁初期の官吏某の銅像の制作を