しょうらいのにほん 04 しょうらいのにほん
将来の日本 04 将来の日本

冒頭文

余(よ)をして人情の重んずべきを知らしめ、己(おの)れを愛し、人を愛し、国を愛することを知らしめ、真理の線路を走り、正を踏んでおそれざることを知らしめたるは、みななんじの教育にこれよるなり。余がこの冊子を著述したるはまったくなんじの教育したるところのものを発揮したるなり。しかして、余が著述を世に公(おおやけ)にするは、これをもって始めとなす。余はいささかこれをもってなんじの老境を慰(い)し、なんじ

文字遣い

新字新仮名

初出

「将来の日本」経済雑誌社、1886(明治19)年10月7日

底本

  • 日本の名著 40
  • 中央公論社
  • 1971(昭和46)年8月10日