ごちゅうにっき 12 (じゅうに)
其中日記 12 (十二)

冒頭文

知足安分。他ノ短ヲ語ル勿レ。己ノ長ヲ説ク勿レ。応無所住而生其心。独慎、俯仰天地に愧ぢず。色即是空、空即是色。誠ハ天ノ道ナリ、コレヲ誠ニスルハ人ノ道ナリ。一月一日 晴——曇、時雨。午前中は晴れてあたゝかだつたが、午後は曇つて、時雨が枯草に冷たい音を立てたりした。——別事なし、つゝましくおだやかな元日であつた(それが私にはふさはしい)。賀状いろ〳〵、今年は少い、緑平老よ、ありがたう、独酌のよろしさ(鰯

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 山頭火全集 第八巻
  • 春陽堂書店
  • 1987(昭和62)年7月25日