だいにじゃしゅうもん
第二邪宗門

冒頭文

円燈 飢渇 あな熱し、あな苦し、あなたづたづし。わが熱き炎の都、都なる煉瓦の沙漠、沙漠なる硫黄の海の広小路、そのただなかに、饑(う)ゑにたるトリイトン神の立像(たちすがた)、水涸れ果てし噴水(ふきあげ)の大水盤の繞(めぐり)には、白琺瑯(はくはうらう)の石の級(きだ)ただ照り渇き痺(しび)れたる。そのかげに、紅(あか)き襯衣(しやつ)ぬぎ悲しめる道化芝居の触木(ふれぎ)うち、自棄(やけ)に弾くギ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 白秋全集 1
  • 岩波書店
  • 1984(昭和59)年12月5日