はたけのまつり
畑の祭

冒頭文

山景 崖の上の麦畠 真赤なお天道(てんとう)さんが上(あが)らつしやる。やつこらさと 鍬を下ろすと、ケンケンケンケン…… 鶺鴒(みそつちよ)めが鳴きくさる、 崖(がけ)の上の麦畠(むぎばたけ)、 天気は快(よ)し、草つ原(ぱら)に露がいつぱいだで、 そこいら中(ぢゆう)ギラギラしてたまんねえ。 九右衛門(くゑもん)さん、麦は上作だんべえ、 蚕豆(そ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 白秋全集 3
  • 岩波書店
  • 1985(昭和60)年5月7日