わかき日の饗宴を忍びてこの怪しき紺と青との 詩集を“PAN”とわが「屋上庭園」の友にささぐ 東京夜曲 公園の薄暮 ほの青き銀色(ぎんいろ)の空気(くうき)に、 そことなく噴水(ふきあげ)の水はしたたり、 薄明(うすあかり)ややしばしさまかえぬほど、 ふくらなる羽毛頸巻(ボア)のいろなやましく女ゆきかふ。 つつましき枯草(かれくさ)の湿(しめ