とうきょうけいぶつしそのた
東京景物詩及其他

冒頭文

わかき日の饗宴を忍びてこの怪しき紺と青との詩集を“PAN”とわが「屋上庭園」の友にささぐ 東京夜曲  公園の薄暮ほの青き銀色(ぎんいろ)の空気(くうき)に、そことなく噴水(ふきあげ)の水はしたたり、薄明(うすあかり)ややしばしさまかえぬほど、ふくらなる羽毛頸巻(ボア)のいろなやましく女ゆきかふ。つつましき枯草(かれくさ)の湿(しめ)るにほひよ……円形(まろがた)に、あるは楕円(だゑん)に、劃

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 白秋全集 3
  • 岩波書店
  • 1985(昭和60)年5月7日