よめいりにもつ
よめいり荷物

冒頭文

今から四十年あるひは五十年ぐらゐ前の嫁入支度はたいてい千五百円から二千円ぐらゐの金で充分間に合つたのである。その二千円を今の金に計算してみるとかなりの物かも知れないが、とにかく娘が三人あつたとして、二千円づつ六千円ぐらゐならば、親たちもどうにか出すことが出来たらしい。 およめさんの荷物は、民間では、五荷(か)の荷物がごく普通であつた。三荷(か)では少しさびしく、七荷(か)ではちいつとばか

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 燈火節
  • 月曜社
  • 2004(平成16)年11月30日