かいたんしょうせつのはなし |
| 怪譚小説の話 |
冒頭文
私は物を書く時、面白い構想が浮ばないとか、筋が纏(まと)まらないとかいうような場あいには、六朝小説を出して読む。それは晋唐(しんとう)小説六十種で、当時の短篇を六十種集めた叢書であるが、それには歴史的な逸話があり、怪譚があり、奇譚(きたん)があって、皆それぞれ面白い。泉鏡花(いずみきょうか)子の『高野聖(こうやひじり)』は、その中の幻異志(げんいし)にある『板橋三娘子(はんきょうさんろうし)』から
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集
- 春陽文庫、春陽堂書店
- 1999(平成11)年12月20日