えんちょうのぼたんどうろう
円朝の牡丹灯籠

冒頭文

一 萩原新三郎(はぎわらしんざぶろう)は孫店(まごだな)に住む伴蔵(ともぞう)を伴(つ)れて、柳島(やなぎしま)の横川(よこかわ)へ釣に往(い)っていた。それは五月の初めのことであった。新三郎は釣に往っても釣に興味はないので、吸筒(すいづつ)の酒を飲んでいた。 新三郎は其の数ヶ月前(ぜん)、医者坊主(いしゃぼうず)の山本志丈(やまもとしじょう)といっしょに亀戸(かめいど)へ梅見に往

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 1999(平成11)年12月20日