ろくろくび |
| 轆轤首 |
冒頭文
一 肥後(ひご)の菊池家(きくちけ)に磯貝平太左衛門武行(いそがいへいたざえもんたけゆき)と云う武士があった。頗(すこぶ)る豪勇無雙(むそう)の士(さむらい)であったが、主家の滅亡後、何を感じたのか仏門に入って、怪量(かいりょう)と名乗って諸国を遍歴した。 甲斐(かい)の国を遍歴している時、某日(あるひ)唯(と)ある岩山の間で日が暮れた。そこで怪量は恰好(かっこう)な場所を見つけて、笈(おい)
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集
- 春陽文庫、春陽堂書店
- 1999(平成11)年12月20日