ほうさんじょう
封三娘

冒頭文

范(はん)十一娘は※[#「田+鹿」、330-1]城(ろくじょう)の祭酒(さいしゅ)の女(むすめ)であった。小さな時からきれいで、雅致(がち)のある姿をしていた。両親はそれをひどく可愛がって、結婚を申しこんで来る者があると、自分で選択さしたが、いつも可(よ)いというものがなかった。 ちょうど上元(じょうげん)の日であった。水月寺の尼僧達が盂蘭盆会(うらぼんえ)を行ったので、その日はそれに参

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 聊斎志異
  • 明徳出版社
  • 1997(平成9)年4月30日