ようかいげんだん
妖怪玄談

冒頭文

序 余、幼にして妖怪を聞くことを好み、長じてその理を究めんと欲し、事実を収集すること、ここにすでに五年。その今日まで、地方の書信の机上に堆積(たいせき)せるもの幾百通なるを知らずといえども、そのうち昨今、都鄙(とひ)の別なく、上下ともに喋々(ちょうちょう)するものは狐狗狸(こっくり)の一怪事なり。中等以下のものは、そのなんたるを知らざるをもって、ただ一にこれを狐狸(こり)、鬼神の所為に帰

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 井上円了 妖怪学全集 第4巻
  • 柏書房
  • 2000(平成12)年3月20日