でんしちろう
田七郎

冒頭文

武承休(ぶしょうきゅう)は遼陽(りょうよう)の人であった。交際が好きでともに交際をしている者は皆知名の士であった。ある夜、夢に人が来ていった。 「おまえは交游天下に遍(あまね)しというありさまだが、皆濫交(らんこう)だ。ただ一人患難(かんなん)を共にする人があるのに、かえって知らないのだ。」 武はそこで訊いた。 「それは何という人でしょうか。」 その人はいった。 「田

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 聊斎志異
  • 明徳出版社
  • 1997(平成9)年4月30日