おうししゅう
汪士秀

冒頭文

汪士秀(おうししゅう)は盧州(ろしゅう)の人であった。豪傑で力が強く、石舂(いしうす)を持ちあげることができた。親子で蹴鞠(しゅうきく)がうまかったが、父親は四十あまりの時銭塘江(せんとうこう)を渡っていて、舟が沈んで溺れてしまった。 それから八、九年してのことであった。汪は事情があって湖南へいって、夜、洞庭湖(どうていこ)に舟がかりした。その時はちょうど満月の夜で月が東の方にのぼって、

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 聊斎志異
  • 明徳出版社
  • 1997(平成9)年4月30日