とうかせつ
灯火節

冒頭文

先日読んだ話のなかに燈火節(キヤンドルマス)といふ字が出てゐた、二月の何日であつたか日が分らないまま読んでゐたのを、今日辞書で探してみると、燈火節二月二日、旧教にては、この日に蝋燭行列をなし、一年中に用ひる蝋燭を祓ひ清むる風習あるを以てこの名あり、とあつた。先日読んでゐたのは聖女(セント)ブリジツトの物語で、彼女は二月に生れた人で、古いゲエルの習慣では、聖ブリジツトの日に春が来ると言つて、ちやうど

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 燈火節
  • 月曜社
  • 2004(平成16)年11月30日