あるくにのこよみ
或る国のこよみ

冒頭文

はじめに生れたのは歓びの霊である、この新しい年をよろこべ! 一月  霊はまだ目がさめぬ二月  虹を織る三月  雨のなかに微笑する四月  白と緑の衣を着る五月  世界の青春六月  壮厳七月  二つの世界にゐる八月  色彩九月  美を夢みる十月  溜息する十一月 おとろへる十二月 眠るケルトの古い言ひつたへかもしれない、或るふるぼけた本の最後の頁に何のつながりもなくこの暦が載つてゐるのを読んだので

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 燈火節
  • 月曜社
  • 2004(平成16)年11月30日