きようなことばのしゃれ
器用な言葉の洒落

冒頭文

前号に細川護立侯のことを書いたから、今日(こんにち)はその御先祖細川幽斎のことを少しく書いてみよう。護立侯もかなり物識りだが、幽斎はそれにもましていろんなことに通暁してゐた。武術はいふに及ばず、その頃古今伝授を受けたたつた一人の男は彼だつたといふので、歌の方の造詣もほゞ察しることができよう。茶も上手で、とりわけ料理がうまかつた。この方では相当うぬぼれを持つてゐた利休なども、幽斎の前には一寸頭があが

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆70 語
  • 作品社
  • 1988(昭和63)年8月25日