ひじょうたんがんしょ
非常歎願書

冒頭文

栃木県下都賀郡谷中村民 吾等の現住せる谷中村ハ今や奸悪なる買収の毒手ニ罹りて瀕死の境に彷徨しつゝあり。吾等茲に聊か従来の実情及現在の状態を開陳して非常歎願を敢てするの理由を言明せんと欲す。希くハ微衷を諒せられんことを。 一、抑谷中村ハ古来天産に富み関東中其比を見ざる豊饒の沃土なり。二十年来鉱毒のために戸口漸々減少せしと雖も、現在尚ほ三百九十六の戸数と二千五百の人口とを有し全村の総価

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 田中正造全集 第三巻
  • 岩波書店
  • 1979(昭和54)年1月19日