しょうせつしんろん
小説新論

冒頭文

一 読書と実生活 若い人達の為めに、小説を書くに就いて、私の経験した作法見たいなものを書いて見る。 長年私は投書を見て来てゐるので、諸君が何ういふ作をするか、何ういふ風に小説といふものを考へてゐるか、また何ういふ風に無益の努力をやつてゐるかといふことを知つてゐる。私の見たところでは、諸君の小説を書く態度は浮気である。移気(うつりぎ)である。ちょいと(ママ)面白いから書いて見る位のところである

文字遣い

新字旧仮名

初出

「青年文壇 第二巻第一号~第七号」1917(大正6)年1月~7月

底本

  • 定本 花袋全集 第二十四巻
  • 臨川書店
  • 1995(平成7)年4月10日