げだつひげだつ
解脱非解脱

冒頭文

解脱の度数 解脱にも非常に度数があると共に、真剣とか、一心とか言ふことにも矢張度数がある。更にそれを幾種類に別つことが出来る。従つて口で言ふことはわけはないが、そのあらはれた形を見ると、千差万別である。容易に言説することの出来ないのは其処にあると思ふ。 仮面 真剣と真面目とを正面から振り翳(かざ)したとて、それが技巧や、身ぶりや、表情や、世間に対する仮面に立つて了つては駄目である。 真

文字遣い

新字旧仮名

初出

「文章世界 第十三巻第五号」1918(大正7)年5月1日

底本

  • 定本 花袋全集 第二十四巻
  • 臨川書店
  • 1995(平成7)年4月10日