ひさごづくり
瓢作り

冒頭文

今年私は瓢(ひさご)作りを楽しみに、毎朝起きるとすぐ畠へ出てゆく。 まづ門傍のポプラの枝へはひ登つて、ぶらりと下がつてゐる大瓢が一つ。これはまるでくくりのない、丁度貧乏徳利みたいにそこ肥りのした奴。私がこないだ虚子先生にお目にかかりに別府迄行つてきて、汗の単帯をときすてるとすぐ見に行つたら、ほんの二日の間に見違へるほど快よくまつ青く太つてゐた。あんまりのつぺりとくくりがないので一体瓢箪(

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 花の名随筆8 八月の花
  • 作品社
  • 1999(平成11)年7月10日