なんしゅうりゅうこんし
南洲留魂祠

冒頭文

明治四十年六月三十日、第十一回目の文藝講演會を牛込の演藝館に開き、演説終りて、同所に小宴を催し、夜の十時過ぎに散會したるが、和田垣博士に要せられて、小日向臺なる其家にいたる。博士は、博識多才、一代に超絶す。洋畫や、日本畫や、書や、古物や、一々實物に就いて説明せらる。謠曲をもうたはる。終に手風琴をとり出し、曾て小栗風葉來りし時、奏して聞かせしに、風葉感じ入りて涙をおとしたることありき。今その曲を君等

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 桂月全集 第一卷 美文韻文
  • 興文社内桂月全集刊行會
  • 1922(大正11)年5月28日