じぶんはみた
自分は見た

冒頭文

此の初めての詩集を    亡き父上に捧ぐ 元麿 自序 この詩集は自分の初めての本だ。こゝに集めた詩は一九〇〇年の冬から今迄に書いたものを全部集めた。それ以前のものははぶいた。 武者小路實篤兄から序文を、岸田劉生兄から裝幀を頂いた事を深く感謝する。自分はこの詩集に誇りをもつ事を禁じ得無いでゐる。自分はこの初めての詩集を亡き父上に捧げる。 一九一八年三月二十

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「自分は見た」玄文社、1918(大正7)年7月

底本

  • 日本現代文學全集 54 千家元麿・山村暮鳥・佐藤惣之助・福士幸次郎・堀口大學集
  • 講談社
  • 1966(昭和41)年8月19日