じゃしゅうもん
邪宗門

冒頭文

父上に献ぐ 父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは歌ひつづけ候ひぬ。もはやもはや咎め給はざるべし。  邪宗門扉銘 ここ過ぎて曲節(メロデア)の悩みのむれに、 ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、 ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。 詩の生命は暗示にして単なる事象の説明には非ず。かの筆にも言語にも言ひ尽し難き情趣

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 白秋全集 1
  • 岩波書店
  • 1984(昭和59)年12月5日