おでん屋の隅で、ビヤー・ホールの卓上で、或ひは喫茶店のボックスで屡々繰り返される極くありふれた会話の一形式がある。 どうも時代が代ってしまひましたな。今の若い連中なんか何だかまるで僕達には見当がつかない。それにつけても僕達が若い頃は何と云っても恵まれてましたね。——さう云って、四十代の男が二人盃で友情を温めながら夜を更かしてゐる。 どうも僕達だけが悩み通したのだね。今の若い連中なんか僕達よ