まほうのふえ
魔法の笛

冒頭文

ウェーゼル河の 南の岸の、 静かで気らくな ハメリン町に、 いつの頃やら ねずみがふえて、 そこでもチュウチュ ここでもチュウチュ、 ねずみのお宿(やど)は こちらでござる。 猫にゃかみつく 赤んぼはかじる、 犬とけんかも するあばれかた。 帽子(ぼうし)にゃ巣をくう 着物はやぶる、 奥さん方の おしゃべりさえも、 きいきいごえで けされる始末(しまつ)。 町の人たち あきれて

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 世界童話集 思ひ出の國
  • 東西社
  • 1947(昭和22)年6月10日