かはくれいじょう
河伯令嬢

冒頭文

——心中見た見た、並木の下で     しかも皓歯(しらは)と前髪で—— 一 北国金沢は、元禄に北枝(ほくし)、牧童などがあって、俳諧に縁が浅くない。——つい近頃覧(み)たのが、文政三年の春。……春とは云っても、あのあたりは冬籠(ふゆごもり)の雪の中で、可心——という俳人が手づくろいに古屏風(ふるびょうぶ)の張替をしようとして——(北枝編——卯辰(うたつ)集)——が

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 泉鏡花集成8
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1996(平成8)年5月23日