しのほんやくについて |
| 詩の翻訳について |
冒頭文
宮森麻太郎氏の英訳した俳句は、外国で非常に好評ださうであるが、その訳詩を通じて、外国人が果して何を感銘したものか疑問である。おそらくは歌劇ミカドを見物して、日本人を理解したといふ程度であり、俳句を HAIKAI として解釈した程度であらう。多くの場合に、外国人に好評される日本の者は、真の純粋の日本ではなく、彼等のフジヤマやゲイシヤガールの概念性に、矛盾なく調和して入り得る程度の、テンプラフライ式の
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 日本の名随筆 別巻45 翻訳
- 作品社
- 1994(平成6)年11月25日