やまぶき
山吹

冒頭文

序 山吹の花の、わけて白く咲きたる、小雨の葉の色も、ゆあみしたる美しき女の、眉あおき風情に似ずやとて、—— 時  現代。 所  修善寺温泉の裏路。 同、下田街道へ捷径の山中。 人  島津正(四十五六)洋画家。 縫子(二十五)小糸川子爵夫人、もと料理屋「ゆかり」の娘。 辺栗藤次(六十九)門附の人形使。 ねりものの稚児。童男、童女

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 泉鏡花集成7
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1995(平成7)年12月4日第1刷