ふけいのかたがたに
父兄の方々に

冒頭文

竹取物語に就いて 竹取物語は我國に小説あつて始めての者である。製作の時代は平安朝の初期といふだけで、その外のことはわからず、作者は全く不明である。其頃の小説らしい者も他にいくらかあつたのであらうが、それらは一つも傳はらず『竹取』たゞ一部が後世に遺つた。其後小説類が追々現れて來て、中にも『字津保』、『落窪』、『源氏』の諸物語などが有名であるが、文章や語法の上から見ると、この『竹取物語』は格

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 竹取物語・今昔物語・謠曲物語
  • 復刻版日本兒童文庫、名著普及会
  • 1981(昭和56)年8月20日