ごちゅうにっき 04 (よん) |
| 其中日記 04 (四) |
冒頭文
其中一人として炎天 山頭火 七月十一日 天気明朗、心気も明朗である。釣瓶縄をすげかへる、私自身が綯うた棕梠縄である、これで当分楽だ、それにしても水は尊い、井戸や清水に注連を張る人々の心を知れ。百合を活ける、さんらんとしてかゞやいてゐる、野の百合のよそほひを見よ。椹野川にそうて散歩した、月見草の花ざかりである、途上数句拾うた。昼食のおかずは焼茄子、おいしかつた。此頃は茄子、胡瓜、胡瓜、茄子
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 山頭火全集 第五巻
- 春陽堂書店
- 1986(昭和61)年11月30日