たいれいふくのれいがいてきこうか |
| 大礼服の例外的効果 |
冒頭文
こつこつと扉を叩いたのでさっきから大礼服を着て二階の式場で学生たちの入ったり整列したりする音を聞きながらストウヴの近くできうくつに待ってゐた校長は 低く よし と答へた。旗手が新らしい白い手袋をはめてそのあとから剣をつけた鉄砲を持って三人の級長がはいって来た。校長は雪から来る強い反射を透して鋭くまっさきの旗手の顔を見た。それは数週前いきなり掲示場にはりつけられたわれらはわれらの信ぜざることをなさず
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 【新】校本宮澤賢治全集 第十二巻 童話Ⅴ・劇・その他 本文篇
- 筑摩書房
- 1995(平成7)年11月25日