かいものをするおんな
買ひものをする女

冒頭文

買ひものといふ事は、女性とは大変に密接な関係があるやうである。買ひものをする女の心持や態度は、千種万様である。 娘の頃は学用品や身の廻りの一寸(ちよつと)した買物、女学校でも卒業すると、反物の選び方に腐心するやうになるが、家庭にはいつて、買物の範囲はグツとひろめられて来る。 新家庭時代、少くともそれから暫(しばら)くの間は八百屋、魚屋、それから醤油はどれがよいとか、紙は何が徳用

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻60 買物
  • 作品社
  • 1996(平成8)年2月25日