しょうせつ「はかば」にあらわれたるちょしゃきのしたしのしそうとへいみんしゃいっぱのしょうそく
小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息

冒頭文

木下尚江著小説「墓場」。 明治四十一年(一九〇八)十二月十三日東京本郷弓町一丁目二番地昭文堂宮城伊兵衞發行。翌四十二年二月再版。著者の著作の順序からいへば「乞食」の後、「勞働」の前。 著者の小説は概して二つの種類に分けることが出來る。一は或思想を説明若くは主張する爲に其處に或事件を空想的に脚色したもの、さうして他は著者自身の實際の事歴を經として叙述したもの。——この墓場は、それ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 啄木全集 第十卷
  • 岩波書店
  • 1961(昭和36)年8月10日