かうして 山頭火ここにわたしのかげ 昭和八年三月二十日ヨリ同年七月十日マデ三月二十日 初雷。また雨だ、うそ寒い、何だか陰惨である、しかし庵は物資豊富だ。春来、客来、物資来だ。けふもよい手紙は来なかつた。風がふいて煤がふる、さみしくないことはない。ちしやにこやしをやる。樹明君の事が何となく気にかゝる。野韮、これは一年食べつゞけても食べきれないほど生えてゐる。笹鳴、夕霧。……よく寝ら