かにまんじえんぎ
蟹満寺縁起

冒頭文

登場人物 漆間(うるま)の翁(おきな)嫗(うば)娘里の青年(わかもの) (坂東三吉)蟹蛇蛙里のわらべなど          (一)時代は昔、時候は夏、場所は山城国。久世郡(くぜのこおり)のさびしき村里。舞台の後方はすべて蓮池にて、花もひらき、葉も重なれり。池のほとりには柳の立木あり。(男女の童(わらべ)三は唄い連れていず。)唄〽蛙(かえる)釣ろうか、蟹釣ろか、蓮をかぶった蛙を釣ろか、はさみを持

文字遣い

新字新仮名

初出

「大正演芸」1913(大正2)年2月号

底本

  • 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
  • 学研M文庫、学習研究社
  • 2002(平成14)年3月29日