へいけがに
平家蟹

冒頭文

登場人物 官女 玉虫(たまむし) その妹 玉琴(たまこと) 那須与五郎宗春(なすのよごろうむねはる) 旅僧 雨月(うげつ) 官女 呉羽(くれは)の局(つぼね) 同 綾の局 浜の女房 おしお 那須の家来 弥藤二(やとうじ) ほかに那須の家来。浜のわらべなど          (一) 寿永四年五月、長門国(ながとのくに)壇の浦のゆうぐれ。あたりは一面の砂地にて、所

文字遣い

新字新仮名

初出

「浪花座」公演、1912(明治45)年4月

底本

  • 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
  • 学研M文庫、学習研究社
  • 2002(平成14)年3月29日