はいじんぶそん
俳人蕪村

冒頭文

緒言 芭蕉(ばしょう)新たに俳句界を開きしよりここに二百年、その間出(い)づるところの俳人少からず。あるいは芭蕉を祖述し、あるいは檀林(だんりん)を主張し、あるいは別に門戸を開く。しかれどもその芭蕉を尊崇するに至りては衆口一斉に出(い)づるがごとく、檀林等流派を異にする者もなお芭蕉を排斥せず、かえって芭蕉の句を取りて自家俳句集中に加うるを見る。ここにおいてか芭蕉は無比無類の俳人として認め

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の文学 15 石川啄木・正岡子規・高浜虚子
  • 中央公論社
  • 1967(昭和42)年6月5日