リルケねんぷ
リルケ年譜

冒頭文

一八七五年  十二月四日、ボヘミヤの首都プラアグに生る。古き貴族の後裔なりと云ふ。 一八八五年  幼年學校に入學。五年在學の後、退學す。 一八九六年  ミュンヘンに出づ。既に「人生と小曲」(Leben und Lieder, 1894)「家神奉幣」(Larenopfer, 1896)等の詩集を出版せしも未だ世間の視聽を集めるに足らず。それ等の詩風は概ねスラヴ民謠風のものなり、又ハイネを思

文字遣い

旧字旧仮名

初出

「四季 第八号 リルケ研究」1935(昭和10)年5月20日

底本

  • 堀辰雄作品集第五巻
  • 筑摩書房
  • 1982(昭和57)年9月30日