えんしょくらくごこうだんかんしょう
艶色落語講談鑑賞

冒頭文

売色ところどころ    岡場所の歌 戦火に遭うまで大塚の花街に、私たちはいた。先だって輪禍で死んだ三遊亭歌笑の家のすぐそばにあたろう。 その頃女房が教えていた新舞踊のお弟子はたいてい若い妓ばかりだったが、その中の一人が一日やってきて、 「先生、キミサリンって踊りを教えてください」 「キミサリン? そんな風邪薬(かぜぐすり)みたいな踊り知らないわねぇ」 言いつついろい

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 寄席囃子 正岡容寄席随筆集
  • 河出文庫、河出書房新社
  • 2007(平成19)年9月20日