そうせきしとわたし |
| 漱石氏と私 |
冒頭文
序 漱石氏と私との交遊は疎(うと)きがごとくして親しく、親しきが如くして疎きものありたり。その辺を十分に描けば面白かるべきも、本篇は氏の書簡を主なる材料としてただ追憶の一端をしるしたるのみ。氏が文壇に出づるに至れる当時の事情は、ほぼ此の書によりて想察し得可(うべ)し。 大正七年正月七日 ほととぎす発行所にて 高浜虚子 漱石氏と私 一 今私は自分の座右に漱石氏の数十本の手紙を置いて
文字遣い
新字新仮名
初出
「ホトトギス」1917(大正6)年2~6月号、9月号
底本
- 回想 子規・漱石
- 岩波文庫、岩波書店
- 2002(平成14)年8月20日