たちみのかなあみについて |
| 立見の金網について |
冒頭文
立見の金網[#「立見の金網」はキャプション] 図は「木下杢太郎」こと太田正雄氏の写生画を借りるものであるが(小生模写)、遺憾のことには画中に日附もなければ、場所のかき入れもない。写生の日附は恐らく明治四十年見当であらうし、場所は市村座か新富座か、多分新富座であらう。いふまでもなく立見場の即写であるが、今僕にとつてこの絵の一番の重要性は、この絵に写してある、金網の目の大きさである。これもいふまでもな
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 東京の風俗
- 冨山房百科文庫、冨山房
- 1978(昭和53)年3月29日