わがあいしょうく |
| 吾が愛誦句 |
冒頭文
六歳のをり、寺小屋式の小學校へはいりまして、その年の暮か、または一二年たつてかのお席書(せきが)きに、「南山壽」といふのを覺えました。だが、この欄に書かうと思ひますのは、それよりもまた一年位たつてから書きました、 百尺竿頭更一歩進 といふのでございます。これは、わたくしが、物を覺え、よく記憶したはじめての句だといつてもよいかと思ひます。字句の置きかたは、今まであまり心にしてゐなかつたので違つて
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「青年太陽」1935(昭和10)年11月
底本
- 桃
- 中央公論社
- 1939(昭和14)年2月10日