きょういくしんりにかんするげんかのもんだいにさん |
教育心理に関する現下の問題二三 |
冒頭文
一 教育心理に於て相變らず中心の問題をなすものは、學習の法則である。一方に動物心理から發達したソーンダイクやワトソンの法則があり、他方に形態心理の見地から主張したコフカやオグデンの法則がありて、互に論爭をつゞけ、中には兩者の折衷を試みんと企てゝゐるものもある。 ソーンダイクの學習の法則は準備、練習、結果の三つであるが、その中心をなすものは結果の法則である。即ち學習の最初の行動は試行
文字遣い
旧字旧仮名
初出
「学校教育」1935(昭和10)年
底本
- 文献選集 教育と保護の心理学 昭和戦前戦中期 第1巻
- クレス出版
- 1997(平成9)年6月25日