かいだんかい じょ |
怪談会 序 |
冒頭文
序 傳(つた)ふる處(ところ)の怪異(くわいい)の書(しよ)、多(おほ)くは徳育(とくいく)のために、訓戒(くんかい)のために、寓意(ぐうい)を談(だん)じて、勸懲(くわんちやう)の資(し)となすに過(す)ぎず。蓋(けだ)し教(をしへ)のために、彼(か)の鬼神(きしん)を煩(わづ)らはすもの也(なり)。人意(じんい)焉(いづくん)ぞ鬼神(きしん)の好惡(かうを)を察(さつ)し得(え)むや。察(さ
文字遣い
旧字旧仮名
初出
底本
- 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会
- ちくま文庫、筑摩書房
- 2007(平成19)年7月10日