きょうとがっこうのき
京都学校の記

冒頭文

明治五年申(さる)五月朔日(ついたち)、社友早矢仕(はやし)氏とともに京都にいたり、名所旧跡はもとよりこれを訪(と)うに暇(いとま)あらず、博覧会の見物ももと余輩(よはい)上京の趣意にあらず、まず府下の学校を一覧せんとて、知る人に案内を乞い、諸処の学校に行きしに、その待遇きわめて厚く、塾舎・講堂、残るところなく見るを得たり。よって今、その所見の大略を記して、天下同志の人にしめすこと左の如し。

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 福沢諭吉教育論集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1991(平成3)年3月18日